進学や進級のタイミングで「そろそろ子供にスマホを持たせないと」と考える方は多いでしょう。携帯ショップに行けば「学割でお得」と言われますが、FPとして断言します。子供のスマホデビューに大手キャリアの学割はオーバースペックです。

この記事では、携帯ショップでは教えてくれない子供のスマホ代の真実と、「お下がり端末+格安SIM」という賢い選択肢を具体的な数字で解説します。

大手キャリア「学割」の3つの罠

「学割=安い」というイメージがありますが、その割引には複雑な条件や期間制限があります。

罠1:安くなるのは最初の1年だけ

多くの学割プランは加入から1年間は月額1000円台で使えますが、2年目からは割引が終了し料金が跳ね上がります。「最初は安かったのに、気づいたら毎月5000円以上」という事態に陥ります。

罠2:家族セットでないと安くならない

「家族3人以上で契約」「ネット回線もセット」などの条件を満たして初めて最安値になるプランが多いです。親が格安SIMを使っている場合、子供だけ大手で契約すると割引が効かず高額になります。

罠3:端末代金という隠れ借金

「実質1円」のキャンペーンは魅力的に見えますが、多くの場合は端末を2年後に返却する前提のプログラムです。返却しなければ高額な残債が発生します。実質的には借金で最新端末を使っている状態です。

3年間のコスト比較

中学3年間のスマホ代を、大手キャリアと格安SIMで比較してみます。

項目 大手キャリア(学割) 格安SIM+お下がり端末
月額料金 1年目:約2,000円
2〜3年目:約5,000円
月額約1,000円(3GB程度)
3年間の通信費合計 約14.4万円 約3.6万円
端末代 約5〜10万円(分割) 0円(お下がり)
3年間の総コスト 約19〜24万円 約3.6万円

差額は15万〜20万円にもなります。15万円あれば大学受験の夏期講習代が出ますし、教育費の積立に回すこともできます。

FPが勧める「お下がり端末+格安SIM」

最もコスパが良いのは、親が機種変更した際のお下がり端末に格安SIMを入れる方法です。

端末代はゼロ。格安SIMは3GB程度のプランで月額1000円前後です。子供のスマホ利用は主にLINE、YouTube、ゲームですが、Wi-Fi環境がある自宅では通信量をほとんど消費しないため、3GBで十分足ります。

お下がり端末がない場合は、中古スマホ(iPhoneなら2〜3世代前のモデル)を1〜3万円で購入するのも選択肢です。最新機種である必要は全くありません。

格安SIMの選び方

子供用の格安SIMを選ぶ際のポイントは3つあります。

1つ目はデータ容量です。3〜5GBあれば子供の普段使いには十分です。足りなくなったらWi-Fi環境で使う習慣をつけさせましょう。

2つ目はフィルタリング機能です。18歳未満の子供にスマホを持たせる場合、フィルタリングサービスの利用は法律で義務づけられています。格安SIMでもフィルタリングに対応しているか確認してください。

3つ目は家族割の有無です。親も同じ格安SIMにすれば、家族割でさらに安くなることがあります。家計管理の観点から、家族全体の通信費を見直す良い機会です。

子供のスマホルールを作る

スマホを持たせるなら、ルール作りも重要です。利用時間の制限(夜10時以降は使わないなど)、課金の禁止、SNSの使い方について事前に家族で話し合ってください。

格安SIMの月額料金を子供に伝えて「このスマホには毎月1000円かかっている」と教えることも、マネーリテラシー教育の一環になります。

浮いたお金の使い道

大手キャリアから格安SIMに変えて浮いた月4000円を、そのまま新NISAのつみたて投資枠で運用すれば、3年間で約15万円の元本に運用益が加わります。子供のスマホ代を見直すだけで、将来の資産形成に大きく貢献できるのです。

まとめ:子供のスマホ代は家計の聖域にしない

子供のスマホデビューは「お下がり端末+格安SIM」で十分です。大手キャリアの学割に惑わされず、3年間のトータルコストで判断してください。浮いたお金は教育費や投資に回す。これがFP的に最も合理的な選択です。

税金の基本的な仕組み確定申告を理解していれば、通信費を副業の経費として計上できるケースもあります。

参考として、子供のスマホ・格安SIMに関する書籍も出版されています。楽天カードで格安SIMの料金を支払えばポイント還元も得られます。